文旦のチョコレートをつまんで、獅子文六を読む。

朝のスターバックスでのんびり。土曜日、ひさしぶりの趣味展によろこびいさんで出かけたのだったけど収穫なく、手ぶらで帰るのはあんまりだと無理やり購入した、前々から少しずつ集めているうるわしの小沢書店本、野々上慶一著『高級な友情』(1000円)を繰る。ひととおり繰ったあと、日曜日、ひさしぶりのささま書店によろこびいさんで出かけたものの、いい本が何冊もあるのにとんと購買意欲がわかず、ここまで来て手ぶらで帰るのもなんだかなあと無理やり購入した、なぜかずっと機会を逸していた獅子文六著『父の乳』新潮文庫版(210円)を読み始める。いつもの獅子文六とおんなしように、ひとたび繰ると、ページをめくる指がとまらない。グングンと読む。

日が暮れると、風が冷たい。丸の内カフェに寄って、小岩井のビンの牛乳110円を飲む。「暮しの手帖」の最新号が置いてあったので適当に眺め、とあるレシピをメモして、獅子文六をキリのいいところまで読んで、重い腰をあげる。丸善に寄って、あれこれ偵察する。

あとはもう寝るだけというひととき、内田光子さんのベートーヴェンを流しながら、ウィスキー入り紅茶を飲む。お墓参りのたんびにたのしみに買っている「フラウラ」というお店のお菓子をお茶うけに、今日は文旦のチョコレイトをひとつまみ。たいへんおいしい。獅子文六の『父の乳』をグングンと読む。たいへんおもしろい。