2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

数へ日の月あたゝかき夜なりけり

いつのまにか、すっかり年の瀬。張り切って早起きしてイソイソと外出。いつもの喫茶店で、自家製歌舞伎ノートを開きながら、犬丸治さんの『天保十一年の忠臣蔵』をメラメラと読み進める。日没後、日比谷図書館へ。冬休み用というわけでもないのだけど、ふと…

関西私鉄に心ときめかす

朝の喫茶店で心穏やかに、連休中に仕入れたばかりの庄野潤三の随筆集『誕生日のラムケーキ』を繰る。こういう切り抜き帖のような文章集が大好き。阪急宝塚線での宝塚への行程のところでの「小林一三という人はつくづく偉い人であったと思う」くだりに、いい…

冬至の夜

それにしても今週はくたぶれた、くたぶれた、無事に三連休を迎えられそうでなにより、なによりと、日没後、強風吹き荒れるなか、銀座方面へ。 松坂屋にて本日より開催の「銀座ブックバザール」に突進するつもりが、ふらりと立ち寄ったバーニーズで買い物の下…

『大阪文学散歩』と『上方歌舞伎集』を繰る

ひさしぶりに本格的な早起きができて嬉しい。外出前にしばし本棚を探索、1週間後の冬休み(のようなもの)にそなえるべく、カラーブックスの大谷晃一著『大阪文学散歩』を持って外出。ついでに、初芝居の坂田藤十郎の心の準備をするとするかなと、岩波の新…

伊達得夫の『ユリイカ抄』を買い、矢野誠一さんの「晋と伸郎」を読む

日没後、マロニエ通りを歩いて、京橋図書館へ。途中、奥村書店1軒目に足を踏み入れる。買おうと思っていた戸板康二の本が棚から消えているのを確認したあとで、まあまたいずれと、ひととおり棚を眺める。しみじみいい眺めだなといつも思う。と、いい気分に…

丸善に寄る

朝から異様に眠く、不覚にも寝坊。が、家事をいくつか省略したおかげでだいぶ時間があまった。少しでも目を覚ましておこうとコーヒーを飲んでいくことにする。読みさしだった阿部知二の『冬の宿』を早々に切り上げようと、最後まで一気読み。付録の各氏の書…

阿部知二の『冬の宿』を読む

寒くとも金曜日の朝は難なく早起き、イソイソと外出して喫茶店でコーヒーを飲んで、のんびり。突発的に持参した阿部知二の『冬の宿』を読み始める。いつかの趣味展で200円で買った第一書房本で、奥付を見ると昭和14年発行の第21刷(初版は昭和11年12月)なの…

「日本古書通信」を読む、丸の内の近衛兵

昨日届いていた「日本古書通信」12月号を横目にイソイソと身仕度を終わらせて、十数分後、喫茶店でコーヒーを飲みながら、ゆるりと「日本古書通信」を繰って、いろいろと心に刻む。毎月たのしみにしている八木福次郎さんの「愛書家・思い出写真帖」は高橋邦…

戸板康二ダイジェスト

戸板康二生誕九十年を機にあわてて戸板康二ダイジェストの更新を再開。→ http://www.ne.jp/asahi/toita/yasuji/c/news/toita_news.html

山野楽器でよろける

今日こそはバッハのクリスマス・オラトリオを聴き始めねばならぬと、朝っぱらからディスク棚を探索し、やっとのことで愛聴のバッハ・コレギウム・ジャパン盤を発見。おもむろに1枚目をターンテーブルに乗せて第1番を再生して冒頭のティンパニ連打のところ…

1998年の月の輪書林の目録

乱暴に家事を切り上げて、今日も早々に外出。あともう少しで獅子文六の『嵐といふらむ』読了なので、いてもたってもいられないと、喫茶店に駆け込んで、体勢を整えて最後まで一気に読了。獅子文六の小説はいつも最後は「大団円」という言葉ぴったりに収束す…

獅子文六の『嵐といふらむ』を読む

今週も週明け早々、力が出ない、なかをガバッと起きて、無理やり気合いを入れる。と、無理やり気合いを入れてみたら、なんとなく力が出てきた。先週みたいな力の出ない日日はもう勘弁したい。無理やり入れた気合いが抜けないうちにとものすごい勢いで、朝食…

生きる歓び

朝の喫茶店で、図書館で借りてきた「レコード芸術」11月号を眺める。目当てはムターのインタヴュウ。思い余って極寒のニューヨークに聴きに出かけてしまったほどにひところえらく夢中だったヴァイオリン奏者、インタヴュウ記事を目にするのはひさしぶり。ウ…

三島霜川の『役者芸風記』を繰る

いつもの時間に目は覚めたものの、なかなか寝床から出ることができず、朝から難儀をする。しかし、お弁当はなんとかこしらえた。朝っぱらからブラームスのヴィオラソナタを聴いた。昼休み、眉間にシワを寄せながら、五反田古書展の目録の最終確認。じっくり…

神吉拓郎、手帳、鍋

朝の喫茶店で神吉拓郎の『私生活』の残りをズンズンと読んだあと、月曜日に図書館で借りたばかりの神吉拓郎『東京気侭地図』のまずはあとがきを見てみると、初出の「アサヒグラフ」での連載中に、「朝日新聞社友の高木四郎氏」や「作家の戸板康二氏」から励…

週刊読書人の読書日録

お弁当はなんとかこしらえたものの朝食はサボって早々に外出、したおかげで時間がたっぷりあったので、喫茶店でのんびりする。昨日図書館で借りたばかりの、植田康夫編『読書日録大全』を繰る。日曜日の夜に西荻の古本屋さんで立ち読みして、戸板康二の単行…

朝昼晩のコーヒー

朝から力が出ず、朝食もお弁当もサボって、早々に外出。どんなに体調が悪くてもお弁当だけは絶対にさぼらない(しかし結局食べないので無駄)わたくしとしたことがッ、と、自分で自分がわからない。まあ、たまにはこういうときもあるのはしょうがないと、朝…

三國一朗の『肩書きのない名刺2』を読む

金曜日の朝はとっておきのコーヒーをと、かねてからの計画通りに、三國一朗の「イングリッシュ・アワー」跡地のビルヂングのなかの喫茶店で『肩書きのない名刺』を繰った。と言っても、1冊目の中公文庫版の精読は終わってしまって、今朝から続篇の『肩書き…

戸板康二の岩波現代文庫再登場を知った日

朝の喫茶店でエスプレッソをすすりながら、昨日届いていた「月曜倶楽部」の目録の注文のハガキを書く。いつもはファックスだけど今回はつつましくハガキにした。いかにも落選しそうだけど、こうして注文するだけでもなんだかとっても嬉しいのだ。と、いかに…