2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

十一谷義三郎を読みながら横浜へ。野田書房の随筆雑誌「三十日」。

早起きして「音楽の泉」のスイッチは入れずに早々に外出。坂道をズンズンとくだって駅へ向かう。花冷えという言葉がぴったりのツンとした冷気が気持ちいいなア! と二日酔いになることなく、かねてからの計画どおり無事に外出できてよかったッと歓喜にむせぶ…

溝口健二と1930年代東京の都会小説。岡田三郎『舞台裏』のことなど。

野口冨士男を知ってから、岡田三郎はつねに気にかかっている作家だけれども、本を買う機会はなかなかめぐってこなかった。1月下旬、とある古書展で買った、函なしの『舞台裏』(慈雨書洞、昭和11年2月)が初めて買った岡田三郎の本。函つきの完本だとなか…

後藤明生を買いに東京堂へゆく。千代田区図書館の内田嘉吉文庫。

朝。荷風の『つゆのあとさき』をひさしぶりにじっくり読み直したいと思いつつ、かれこれ1ケ月以上が過ぎている……ということを、出がけに突発的に思い出した。本棚の岩波文庫コーナーから『つゆのあとさき』を取り出し、谷崎の「『つゆのあとさき』を読む」…

阪神間遊覧日記:中津の跨線橋。甲南漬資料館と文学館と小津安二郎。

日曜日の朝の堂島界隈。今日もよいお天気で絶好の遊覧日和だなアと、機嫌よく大阪駅へ向かってテクテク歩く。堂島から肥後橋に向かって立ったときの眼前の眺めが大好き。朝日新聞社のモダンな社屋とその向かいの建物の鉄塔、この都市風景を目にしたいがため…