1930年代東京めぐり

年の瀬の浅草。2012年の東武ビルディングの外観リニューアルのこと。

2012年の年の瀬のある日。古書展と映画館をはしごして、夕闇の神保町からイソイソと半蔵門線に乗りこんで、三越前で銀座線に乗り換えて、浅草へ。年末になって初めて銀座線の新型車両に遭遇する。 地下鉄から浅草の地上に出るときは、古びた地下商店街を通り…

銀座線で渋谷へ。地下鉄と東横百貨店と東横電車の1930年代渋谷。

昼下がり、神保町を切り上げて半蔵門線に乗りこみ、表参道で銀座線に乗り換えて、渋谷で下車。丸ノ内線の四ツ谷駅の地上に出る瞬間や、同じく丸ノ内線の御茶ノ水駅に入る直前に聖橋のふもとの神田川の脇に出る瞬間とおなじように、終点の渋谷駅に到着する直…

1930年代の浅草に胸躍らせて週末。浅草オペラ展と上野松坂屋。

東武博物館のあと、松屋と浅草駅とが一体となった昭和6年竣工の東武ビルディングの建物観察を満喫して、頭のなかが「浅草昭和六年」一色になったところで一目散に帰宅して、まっさきに繰ったのは、堀切直人著『浅草』栞文庫(asin:4990170326)だった。 堀…

東武博物館のあと浅草松屋の建物を観察して、昭和6年の浅草を思う。

正午浅草。銀座線を田原町で下車して階段をのぼって、焼きそばの匂いがプーンとただよってくると、浅草に来たなア! と、いつもふつふつと嬉しくなる。このごろは浅草に来るのは飲酒目当てで日没時ばかりだった、昼の浅草はひさしぶりだなあと地上に出て、さ…