2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

吉祥寺の休日、寄り道古本日記

ひさびさにさわやかな目覚め、しばらく寝床でぬくぬくと内田光子さんのモーツァルトを聴いた。なんとなく手を伸ばしたらこのディスクだったという、それだけのことだったのだけれども、いざ聴いてみると、冒頭の《グルックの主題による変奏曲》K.455がなんだ…

「BOOKISH」第6号

今週はなぜだかずっと力が出なくて、いつにもましてへなへなしていた。やっと週末だ、やれ嬉しやと、今日は神保町に寄り道。東京堂に長居して、文庫本数冊を買って帰宅。東京堂の雑誌コーナーの真ん中にドカーン! と「BOOKISH」の戸板康二特集号が積んであ…

休日日記

今週も寝坊して、NHKラジオの皆川達夫さんの「音楽の泉」を聴き損ねてしまって残念。やっとのことで寝床から出て、ほんの思いつきで、リヒテルのディスクでシューマンの《蝶々》を流してみたら、この曲を構成する小品のひとつひとつが耳にたいへん気持ちよく…

今年の洗亭忌の夜

昨日1月23日は戸板康二先生の11回目の命日、名づけて「洗亭忌」。一昨年は文学座アトリエで久保田万太郎の芝居『大寺学校』を見た。去年は静かに湯豆腐を食べた。そして、今年の洗亭忌の夜は、戸板康二の推理小説、中村雅楽シリーズのドラマ化、勘三郎主演…

教文館にて

前々から、寄席でのんびりしたいな、阿佐ヶ谷でジャン・ルノワールの『フレンチカンカン』を見て(何度目になるのだろう)今年の映画の幕開けを飾りたいな、などなど、いろいろ寄り道計画を練っていたのだけれども、例によって、当日になってみると、「くた…

ラヴェルのピアノ曲集

岩波現代文庫の『歌舞伎への招待』の感激がいつまでも消えず、ずっと持ち歩いている。戸板康二の名著の復活が嬉しいのはもちろんだけれども、ただ復活するだけではなくてそれが完璧なかたちで実現しているのが、本当に嬉しかった。と、いつまでも感激にひた…

岩波現代文庫の『歌舞伎への招待』

午後、近所でのんびりと買い出しをしているうちに、ムラムラと神保町へ行きたくなって、突発的に神保町へ出かけた。岩波現代文庫の『歌舞伎への招待』、発売日の金曜日は本屋さんに行かれなかったので、明日にでも教文館で買おうと思っていたのだったけれど…

粉雪の鎌倉

鎌倉へ出かけた。午後も遅くに到着、近代美術館は時間がないので断念して、鏑木清方美術館を見たあと、小町通りの喫茶店「門」でのんびり。店内はあたたかで、窓の外を粉雪が舞っていて、ゆったりといい心持ちだった。観光客らしからぬ、のんびりと過ごす鎌…

埋没

年末年始に読もうと心に決めていた長篇小説があったのだが、結局いつものように何をするでもなくお正月休みが終わってしまった。しかし依然気になるので、三連休にふと読み始めてみたら、ハマってしまって大変大変。とても面白いとは聞いていたが、こんなに…

志ん朝と木山捷平

やっとお正月ボケがなおってきて気分がすっきりしてきた、と思ったら、明日から三連休。また元の木阿弥になってしまうのは必至、のような気がする。本屋さんへちくま文庫の『志ん朝の落語』を買いに行って、昼休みはひさしぶりに付近を散歩した。帰りはさる…

長唄ディスク

昨日の書き忘れ。山野楽器にてひさしぶりに買った、長唄のCDメモ。 「助六」「都風流」/吉住慈恭 かなり前にid:mittei-omasaさんの日記で教えていただいてからというものずっと気になっていながらずっと買い損ねていたディスクをやっと買った。やれ嬉しや。…

図書館デー

お正月ボケからなかなか抜けだせず昨日は大変だった。今日は昨日よりはマシだった。明日はもっとよくなるだろう。今日は待ちに待った京橋図書館の開館日、日没後、意気揚々と図書館へ向かった。その途中、教文館に寄った。ナルニア国へ行ったものの『山のト…

圓生とバッハ

圓生の『九段目』 手持ちの昭和49年の東横落語会のライヴ録音を再生。素人芝居で忠臣蔵の九段目をやることになったが、本蔵役が急病、急な代役を立てることになったが…という、噺そのものはとりたてて面白くはないものの、歌舞伎の舞台を見たばかりというタ…

国立西洋美術館と歌舞伎座

お正月の美術館は相当いいらしい! ということで、上野広小路に出てテクテクと国立西洋美術館へ向かった。その途中、鈴本の前を通りかかった。初席は大行列だった。今日はだいぶあたたか、公園に入って木々の下を歩くのがとても心地よかった、と言いたいとこ…

初芝居

昨日で年末年始気分は返上しようと思ったものの、今日は一気にお正月気分満喫。毎年のお楽しみ、歌舞伎座の初日。いつもはめったに初日に行ったりなどしないのに、1月に限っては必ず初日。毎年お正月休みをもてあまし気味だったところ、歌舞伎を見るように…

フランス風序曲

終日在宅。あまりお正月っぽくなく、ふつうに起きてお茶を飲んだり本を読んだりして音楽を聴いたりで、静かに一日が終わった。と言いつつもやはり新年を意識し、午前中はモーツァルトの『魔笛』をひさしぶりにまさしく1年ぶりに通して流した。お正月の音楽…