2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

うらわ美術館のあと、王子から都電にのって早稲田へ。演博の梅幸展。

正午過ぎ、浦和へ。うらわ美術館にて《誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌 1889-1915》展を見物する。神奈川県立近代美術館の葉山館で開催されると知って以来、ずっとたのしみにしていたものの、いざ会期が始まってみるとなんやかやで行き損ねる、と…

古書展で「読書感興」を買い、内田魯庵と加藤美侖をおもう。

正午。昨日はうっかりいつもの倍飲んでしまった、「いつもの倍」が着実に「いつも」になっている、このへんで料簡を入れ替えないといけない……と、生あたたかい初夏の道を神保町に向かって、ノロノロと歩くその途上のコーヒーショップでぼんやりと一人で昨日…

『やぶにらみニッポン』の十返肇。新井静一郎『ある広告人の日記』。

2年ほど前に、ラピュタ阿佐ヶ谷の《銀幕の東京》特集で、特に深い考えもなく単に気が向いたのでふらりと、鈴木英夫の『やぶにらみニッポン』(昭和38年・東宝)を見に行ったら、十返肇がなんと俳優として出演していて、「キャー!」と大興奮したことがあっ…

戦時下の風俗小説。丹羽文雄『闘魚』を読む。東京昭和十六年。

野口冨士男読みの一環で、自分のなかで野口と十返を軸にして、「青年芸術派」(昭和15年10月結成、翌16年4月に活動開始)のメンバー(青山光二、井上立士、田宮虎彦、十返肇、野口冨士男、船山馨、牧屋善三、南川潤)の周辺を緩慢に追うようになって、今年…

三田で小泉信三展を見て愛宕山へ。藤牧義夫の《隅田川絵巻》を見る。

雨があがって嬉しいなアと、午後、三田界隈へ出る。菊地寛生誕120年の今年は、小泉信三の生誕120年でもあるのだった。慶應義塾大学旧図書館にて《生誕一二〇年記念 小泉信三展》が賑々しく開催されているという、が、会期はたった二週間、見逃しては大変だ、…

南川潤の『白鳥』を読んで、モダン都市のダンスホールをおもう。

連休が明けて、いつもの朝の喫茶店でコーヒー片手に、まっさきに読んだ本は、南川潤の『白鳥』(今日の問題社、昭和17年)。 南川潤『白鳥』新鋭文学選集3(今日の問題社、昭和17年11月)。装釘:鈴木信太郎。野口冨士男の『黄昏運河』(昭和18年3月刊)が…

東京ステーションホテルと旧丸ビルに心ときめかす。黄金週間の観劇。

ベランダのカーテンを開けはなってみると、ひさしぶりの青い青い空。こんなに嬉しいことはない。晴天のサマを目の当たりにし、にわかにハリきり、怒涛の勢いでいつもの家事諸々と合わせて、ふだんはさぼってしまう類の家事諸々をもかたづけてゆく。最後に、…

野口冨士男の歩いた道を歩いて「古書往来座外市」へゆく。

家事諸々が片づいてスッキリしたところで、時刻はちょうど午前8時。ラジオのスイッチを入れて、ベランダの向こうの曇り空をぼんやりと眺める。この連休は毎日晴天になるとばかり思っていた。今日は布団を干そうと、それだけをたのしみにしていた、しかしい…

《シュルレアリスムと写真》展で一九三〇年代東京をおもう。

明日から4日間も休日が続くなんて嬉しいなアと、午後になるとすっかり気持ちがフワフワ、心ここにあらずという感じで、来るべき休日のことで頭のなかがいっぱいになっている(毎週金曜日はいつもだけれど)。しかし、そうこうしているうちに、いつものよう…