2010-01-01から1年間の記事一覧

秋日和関西遊覧その3:武庫川から阪神国道へ。住吉と御影。

(※前回の2010年9月26日付けの関西遊覧日記の続き。午前のバスに乗ってモダン大阪遊覧のあとに続く、午後の阪神間遊覧日記です。) 武庫川から阪神国道へ。大庄町の村野藤吾。浜田車庫発野田行きのバスに乗り、「阪神国道線」に思いを馳せる。 正午過ぎ、大…

秋日和関西遊覧その2:バスに乗ってモダン大阪観光。

寝坊することなく無事に朝食を済ませて、早々に宿をチェックアウト、午前7時過ぎ、いつものように、渡辺橋に立ち、正面から朝日新聞社の建物を眺める。今日も昨日に引き続き、絵に描いたような秋日和。 たまには気分を変えてほかの地区に泊まって、大阪のほ…

秋日和関西遊覧その1:東海道線旅行図会。近鉄電車でモダン奈良。

午前7時20分、新幹線に乗って東京駅を出発、関西1泊2日の遠足へ出かける。車窓は青い青い空、絵に描いたような秋日和。 明治40年の『東海道線旅行図会』を見ながら、新幹線に乗って関西へ 田山花袋・小栗風葉・沼波瓊音・小杉未醒『東海道線旅行図会』(…

続・桐生遊覧日記:のこぎり屋根と成瀬巳喜男と南川潤。吾妻橋の夜。

桐生市立図書館の地域資料室で、昔の町並み探索 午前9時。宿を引き払って徒歩数分、イソイソと桐生市立図書館へ向かう。野間清治の石碑をフムフムと眺めてから、館内に足を踏み入れる。子供時分に休日が来るたびに出かけていた、都内のとある図書館(建て替…

夏休み桐生遊覧:東武電車と大川美術館と上毛電鉄。錦桜橋に立つ。

午前7時50分。銀座線を終点の浅草駅で下車。改札を出て、吸い込まれるようにクネクネとひなびた地下通路をつたってゆく。この地下通路ひさしぶり、と心持ちよくウカウカと突きあたりの階段をあがりアーケードの下に出て、角のエクセルシオールカフェでひと…

平井一麥編『人物書誌大系42 野口冨士男』のこと。

野口冨士男にはますます夢中になる一方で、もはやわたしは野口冨士男を中心に本を読んでいると言っても過言ではない気がする。全著書蒐集を目指して早数年、自分用に「野口冨士男・著書リスト」【http://www.ne.jp/asahi/foujita/kanako/carnets/noguchi/a.h…

田島柏葉の句集をもって府中ピクニック。工場と競馬場と是政のお寺。

連休よりも、平日にはさまれてポンと1日の休日の方が断然好きだ。府中ピクニックに出かけたいな、4月中に決行できたらいいなと思っていたなかで、ふと「昭和の日」というのがあることに気づいたときは、大喜びだった。そして、いざ当日になってみると、朝…

五反田から池上線。東海道線で平塚と大磯。長谷川りん二郎展のこと。

平塚市美術館で開催される《明・静謐・孤高―長谷川りん二郎展》が待ち遠しいあまりに、思い余って初日に出かけることに前々から決めていた。その日はちょうど五反田の古書会館では「本の散歩展」が開催中、あらためて五反田の都市風景をじっくり観察したいと思…

続・『柳田泉の文学遺産』のこと。

毎年2月になると、岩波ブックセンターで「みすず」の1・2月合併号の《読書アンケート特集》(315円)を買うのが、数年来のおたのしみ。今年も1月はあっという間に行ってしまって2月になり、例年どおりにソワソワしはじめたとたん、神保町のとある古書肆…