2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

奥村で本を買い、扶桑書房から本が届く

なんとか活動はしていたものの抜け殻状態の1日を過ごし、午後5時くらいにようやく「人間」に戻った。「人間」になるっていいなあ。ふだん当たり前なことがこんなにも嬉しいことだったとは、と、しみじみありがたき心地す。これからは日々感謝の心を忘れず…

禁酒宣言

朝、コーヒーを片手に三國一朗の『肩書きのない名刺』の精読を進める。これまたずいぶんおもしろい。尋常じゃないくらいすばらしい。朝のわが喫茶店リストのひとつにとあるビル内のお店がある。そのビル、三國さんの「イングリッシュ・アワー」の仕事先の跡…

ポール・クローデルの舞踊詩劇『女と影』

日没後、大急ぎで地下鉄にのった。早稲田大学の大隈講堂で賑々しく上演のポール・クローデルの舞踊詩劇『女と影』(http://www.onna-kage.com/)の見物に出かけた。ポール・クローデルの『女と影』のことをくっきりと心に刻んだのは、河盛好蔵の『回想の本棚…

吉田秀和さんの本が届く

ずいぶん早起きをしてイソイソと外出。朝の喫茶店でおもむろに石川達三の『傷だらけの山河』を読み始めた。獅子文六や都筑道夫、山田風太郎と同じように、石川達三も未読本がたんと書棚にあって、思い立ったときにパッと持参して読み始めるのがたのしい書き…

映画館で清水宏の『有りがたうさん』を見た日

三の酉が終わって年末にかけてが一年で一番好きな季節。まだ寒さが新鮮でコートが嬉しい。で、年が明けるといいかげん寒さにも飽きてしまうのだった。今年は三の酉がないけど、思い出すのが「一葉忌ある年酉にあたりけり」という久保田万太郎の俳句。一葉忌…

「Bookish」の山田稔特集号を繰る

明日が休みで嬉しいなアと機嫌よく早起きして早々に外出。サマータイム終了後も朝の喫茶店の読書時間は順調に続いているのだった。ビュトールの『心変わり』を読み進める、その前に、突発的に持参した「Bookish」の山田稔特集号を繰る。長沖一「小特集」に興…

二の酉

日没後、歌舞伎座の幕見席に向かって、走る。中村大改め初代中村鷹之資披露狂言を一応は見届けておきたいなあと思いつつ、早くも顔見世興行は最後の週に突入してしまった。富十郎と大ちゃんの自分内名舞台といえば、いつかの年の師走の国立劇場で見た『毛谷…

みますやにて

朝の喫茶店で『三國一朗の人物誌』(毎日新聞社、昭和57年)をなんとはなしに開く。今夜の飲み会でお会いするちわみさんにお渡しすべく、「森茉莉」の項のコピーをとるために持参していたのであったが、ひさびさに気まぐれに繰り始めてみると、突然夢中。ち…

ビュトールの『心変わり』を買った

気持ちのよい晴天とツンとした冷気で爽快な朝、喫茶店でコーヒーカップ片手に、ディケンズの『ピクウィック・クラブ』をグングン読む。このところ中断していたけれど、ひとたびページを繰るといつもウキウキとなって、本当にもう読んでしまうのがもったいな…

満月の夜、内田誠の『落穂抄』と「銀座百点」が届く

朝の喫茶店で絲山秋子の『ニート』をおしまいの1篇まで一気読み。現役作家では今のところ、絲山秋子は全著書を読んでいる唯一の書き手なのだった。昼休みの本屋さんで岩波新書の先月の新刊を見て、「あっ」となる。鴎外の翻訳について書かれた本、「図書」…

冬支度

ズシンと地震で目が覚める。ちょうどいいので起きることにして、寝床から出ると今日はひときわ寒い。いつもの朝のおともの NHK ラジオは津波情報ばかり、スイッチを消して静かに朝食、イソイソと外出。朝の喫茶店で、今日が返却日なので昨夜あわてて読み始め…

日本橋のおみやげ

土曜日に榮太樓總本鋪(http://www.eitaro.com/index.html)にて購入の「榮太樓飴オールド缶」の赤い方を玄関先にセット、飴をひとつ口に放って外出。4種類のうち今日つまんだのは梅ぼ志飴だった。今度行くときは白いオールド缶(こちらはフルーツキャンデ…

三信ビルで吉田秀和さんを買う

金曜日はとりわけ朝の喫茶店の時間が嬉しい。図書館でやっと順番がまわってきて借りることができた『月の輪書林それから』を読み始めて、さっそくグングンと読む。なぜだか敬遠していたけどいざ読み始めると、日記形式による臨場感がとてもいい。これは買っ…

本屋さんでムズムズ

朝は急に思い立って鈴木地蔵さんの『市井作家列伝』を読み返した。昼休みはイソイソと本屋さんへ。講談社文芸文庫の新刊がまだ出ていないことを確認したあと音楽コーナーへ。吉田秀和さんの「新・音楽展望」の新刊がつつましく積んであった。ガバッと手に取…

一の酉

戸板康二の本を、とりわけながらくの幻だった『ラッキー・シート』(河出書房新社、昭和37年)を買ったのが嬉しくってたまらない。ずいぶん早起きをして、イソイソと家事を済ませて、早々に外出。朝の喫茶店でさっそく『ラッキー・シート』を読み始める。全…

双雅房の『甘味(お菓子随筆)』目次

戸板康二は慶應国文科を卒業後、久保田万太郎と「いとう句会」仲間だった内田誠が部長をつとめる明治製菓宣伝部に入社。昭和14年から18年まで「スヰート」の編集にたずさわった。そのアンソロジーだと知って、こうしてはいられないと、「スヰート」文献とし…

奥村で戸板康二を買う、双雅房の『甘味』を買いなおす

あたたかくておだやかな晩秋の1日が終わって、心持ちよくマロニエ通りを歩いて、伊東屋でとある書斎道具を仕入れたあと、奥村書店に足を踏み入れた。まっさきに俳句コーナーを眺めて、戸板康二の『季題体験』と『句会で会った人』が今週も2冊並んでいるの…

立冬

6時起床。よいお天気で爽快なり。大急ぎで家事を済ませてイソイソと外出。身支度の時間は内田光子さんのディスクで、モーツァルトのピアノと木管のための五重奏。朝っぱらから胃がキリキリするので、いつもとは違うお店でホットミルクを飲んでひと休み。小…

日本橋で憩う

うっかり寝坊をしてしまい朝はバタバタ。それでもかなり無理矢理になるべくいそいで外出し喫茶店でコーヒーを飲む。いったいなにをそんなにコーヒーに固執するのか自分でも謎なのだった。日曜日に入手したばかりの、徳川夢声『問答有用』の3冊目(昭和28年…

本が次々と届く

ちょいと寝坊してしまってあまり時間がなかったけど、喫茶店でコーヒーを飲む。さる筋からお借りしたあきつ書店の目録をうーむと眺める。買わないように気をつけないといけないと気を引き締めつつ眺めてゆくと、「おっ」の連続、忘れないようにいくつかメモ…

奥村書店とフィルムセンター

日没後、イソイソと外に出てマロニエ通りを歩く。奥村書店1軒目にひさびさに足を踏み入れる。俳句コーナーに戸板康二の『句会で会った人』と『季題体験』が2冊並んで売っているのを見て(各1000円)、じわっと涙ぐむ(心のなかで)。『季題体験』はネット…