2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

続・内田光子ピアノリサイタル

今月後半は内田光子さん一色だった。しつこく書いているように、今年2004年はクラシック生活10周年なので、ひとりで盛り上がっている。10年前の春に突然クラシック音楽を聴くようになって、たちまち夢中になった。以来ずっと音楽を聴いているのだったが、今…

内田光子ピアノ・リサイタル

何カ月も前から心待ちにしていた内田光子さん来日公演はいよいよ最終ラウンドに入った。気合いを入れていたせいかこの季節にしては例外的に体調万全で、今年は花粉が少なかったのもラッキーだった。無事にここまで来られて本当によかった。今日はオールベー…

週末お花見日記

この週末はよいお天気で愉快だった。土曜日は、上野広小路からテクテク歩いて東京国立博物館へ出かけた。その行きがかり、行楽の人々で大混雑で、その合間を縫って歩くだけでもなんだか愉快だった。博物館は去年11月に数年ぶりに訪れたときと同じように常設…

煙突の見える場所

『煙突の見える場所』五所平之助 *1 /東京国立近代美術館フィルムセンター《シリーズ・日本の撮影監督 (1) 》 *2 お出かけ計画をあれこれ練っていたというのに、結局ほとんど行き損ねてしまった今回の《日本の撮影監督 (1) 》、五所平之助の昭和28年監督作…

リートの夕べ・第2夜

いよいよ《冬の旅》だ。今日はとても寒くて、《冬の旅》を聴くにはもってこいの気候だった。たいへん緊張しつつサントリーホールへ向かった。数年来、内田光子さんのコンサートの度に遭遇する、さる目上の方にお会いした際に、歌舞伎ばかりで音楽会には来な…

蝸牛庵訪問記、リートの夕べ・第1夜

せっかくの日曜日のサントリーホール、それまでの空き時間は麻布界隈をのんびり散歩しようと昼下がり、麻布十番にやって来た。少し冷たい空気がとても心地よくて、昨日みたいに雨が降っていなくて嬉しい。と、よい気分になりつつも、3分歩いただけで吸い込…

もくれんの花

朝、目を覚ましてみると、窓から雨の音が聞こえてきて、ちょっと寒い。しばらく寝床でぬくぬくと音楽聴き。先日のロンドン響の演奏会の余韻を胸に、シベリウスのディスクを取り出して、交響曲第5番を聴いた。カラヤン指揮ベルリンフィルのディスク。そした…

こつう豆本、夢金

高橋英夫『こつう豆本127 尾崎一雄回想』(日本古書通信社、平成10年) 徳永康元『こつう豆本97 黒い風呂敷』(日本古書通信社、平成4年) 日本古書通信社(http://www.kosho.co.jp/kotsu/)の「こつう豆本」は1年ほど前に神保町の書肆アクセスで買い始め…

ゆく雁や、続・内田光子さんとロンドン交響楽団

「ふらんす堂」のサイトの「万太郎の一句」を毎日たのしみにチェックしている。→ 小澤實氏の「万太郎の一句」:http://www.ifnet.or.jp/%7Efragie/ozawa.html本日の一句は「ゆく雁や屑屋くづ八菊四郎」だった。「あっ」と思って、戸板康二の『夜ふけのカルタ…

内田光子さんとロンドン交響楽団

今日はひさしぶりのサントリーホール。内田光子さん来日公演初日。昨夜は今日に備えて早寝をして、今朝は喫茶店でコーヒーを飲んで気を引き締めた。それにしても、しばらく内田光子さんの演奏を生で聴く日が続くなんて、夢のようだとしか他に言いようがない…

阿佐ヶ谷の成瀬特集

『くちづけ』筧正典・鈴木英夫・成瀬巳喜男 *1 / ラピュタ阿佐ヶ谷《成瀬巳喜男 その、まなざし》*2 第1話「くちづけ」(筧正典)、第2話「霧の中の少女」(鈴木英夫)、第3話「女同士」(成瀬巳喜男)の、石坂洋次郎原作の短篇オムニバス。目当ての成瀬…

鎌倉の休日

とてもよいお天気でうららかな春の鎌倉だった。近代美術館の展覧会にたいへん堪能、そのあとにふらりと立ち寄った古本屋さんではいい本が買えて、そもそものお目当ての落語会も大満喫、なにもかもが完璧の鎌倉の休日だった。そのあとさきでちょっとした路地…

神保町寄り道日記

昨日は鈴本へ行こうと前々から心に決めていて無事実現したところで、今日は神保町へ行こうと前々から心に決めていたのだった。というわけで、一日中神保町のことで頭がいっぱい、日没後、わーいわーいと神保町へ突進した。岩波ブックセンター、書肆アクセス…

梅は咲いたか桜はまだかいな

鈴本演芸場 中席(夜の部) 粋曲(柳家小菊) 柳家小袁治『雛鍔』 春風亭一朝『天災』 (仲入り) 五街道喜助『しびん』 古今亭菊丸『人形買い』 太神楽曲芸(鏡味仙三郎社中) 五街道雲助『干物箱』 先月末に「東京かわら版」を買ってすぐにペラペラめくっ…

ブラームスとプーシキン

すっかり春めいてきて今日も機嫌がよい。春になるといつもシューマンが聴きたくなる。このところ朝の音楽はピリスのモーツァルトだった。で、今朝からシューマンにしようと思ったけれども、ふと思いついて、アファナシエフのブラームスにしてみたら、いつも…

京橋図書館と奥村書店

今日も気分がスカッとしていてたいへん機嫌がいい。日没後、心持ちよく築地まで早歩き、京橋図書館に行って本を返した。先週借りて昨日読み終わったばかりの都筑道夫の『推理作家の出来るまで』下巻はもう少し手元に置いておくことに。上巻だけ先に借りたの…

サントリーウィスキー

週末に国会図書館で眺めた、サントリーウィスキーの突出し広告集『千人一酒』で心に残ったのが宇野浩二による寸評、紅茶にウィスキーを2、3滴入れて飲むとおいしい上に疲れがとれる、というふうに書いていた。同じようなことを、勘三郎や式場隆三郎も書い…

歌舞伎座と西荻

体調が急によくなってきたのが嬉しいせいか、今日もさわやかに早起き。今週の「音楽の泉」はシューベルトの《スタバト・マーテル》、いつもは寝床でぬくぬくと聴く NHK ラジオの「音楽の泉」を今日は朝食の食卓で聴いた。日中は歌舞伎座。芝居見物のあとはさ…

国会図書館、デカダン文庫、カフェ・バッハ

12時間睡眠からぬくっと起き出してみたらようやく風邪が全快していて嬉しかった。家事諸々を片付けて、さっさと外出。今日は待ちに待った国会図書館の日。10時半までに行けば一度に3冊閲覧を申し込めるので、急がねばならぬのだった。今日は合計5冊を閲覧…