2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

文楽見物と神保町

ひさしぶりに NHK ラジオの皆川達夫さんの「音楽の泉」をきくことができた。ピノック指揮の《ブランデンブルク協奏曲》。2番と3番を寝床でぼんやりと聴いて、なんという気持ちのよさだろうとすっかりいい心持ち。5番になったところで朝食に。第1楽章の後…

趣味展、志ん生復活

軽い所用のため平日とほぼ同じ時間に外出。雨があがってやれ嬉しやと、突発的に自転車で出かけることにした。昼下がり、さっさと家に帰ればいいものをひさしぶりの自転車乗りが嬉しく、下り坂が続いていくままに自転車に身をまかせているといつのまにか神保…

映画メモ

『花籠の歌』五所平之助 *1 / 東京国立近代美術館フィルムセンター《映画女優 高峰秀子 (1) 》*2 (感想のようなものはあとで追記の予定、が、どんどんたまってゆく…) 東京下町出身の五所監督が取り組んだ人情劇。銀座裏のとんかつ屋を舞台に、看板娘の姉(…

映画メモ

『その前夜』萩原遼 *1 / 東京国立近代美術館フィルムセンター《映画女優 高峰秀子 (1) 》*2 映画が始まってスクリーンに「山中貞雄に捧ぐ」という文字が出ただけでジーンと感激。山中貞雄の名前が出ただけで胸がいっぱいで本特集ではなにがなんでも見たい…

ギンザ・フォト・ストリート

聴いている音楽 ジョス・ファン・インマゼール/ウィーン時代のモーツァルト(ASIN:B00005G804) 今日も出てきたディスクはモーツァルトで嬉しい。明日が祝日で嬉しい。と、朝からとても機嫌がよかった。嬉々とインマゼールのモーツァルトを聴いた。モーツァ…

モーツァルト,ルバイヤート、朝の波紋

聴いている音楽 ヨゼフ・スーク&スメタナ四重奏団/モーツァルト:弦楽五重奏曲第1番 K.174 、第5番 K.593(ASIN:B00005EPD9) ウツウツと連休明けの朝を迎えたところでこのディスクが出てきたときは救われた思い。いつどんなきっかけで買ったかは全然覚…

展覧会、文庫本、音楽

早起きして午前中は松濤美術館で瑛九の展覧会を見物。最終日ギリギリになってあわてて出かけるという事態になってしまったけれども無事に見られて本当によかった。午後はとある所用。その所用の帰り、ひさしぶりに「欲しい文庫本が200円で売っているお店」の…

恋女房染分手綱

先日、鏑木清方の『こしかたの記』を読み返していたら、九代目團十郎と鷺流狂言師との関わりについて書いてあって、そこで明治25年5月の歌舞伎座の『恋女房染分手綱』の上演のことに触れてあった。歌舞伎で『重の井子別れ』を見たばかりで、文楽の『恋女房…

京橋、人形町、神保町

少々寝坊してしまって大急ぎで外出、11時上演のギリギリにフィルムセンターに到着してほっと一息。前々から気になっていて、去年の市川崑特集では見逃してしまった映画を見ることができた。予想していた通りに映画としてはそんなに面白いとはいえないのだろ…

週末日記:能楽堂と古本屋

土曜日、国立能楽堂の普及公演に出かけた。狂言『鏡男』と能『野宮』。普及公演はたぶん初めて、公演の前に「能楽あんない」と称するお話を30分ほど伺うという段取りになっていて、ひさしぶりのお能なのでちょっとしたお勉強気分が嬉しかった。「榊の枝と水…

リパッティ、ブリヂストン美術館、小村雪岱

聴いている音楽 ディヌ・リパッティ/ショパン:ワルツ集、舟歌、マズルカ(ASIN:B00000GCA8) 一昨日にピリスを聴いてリパッティを思い出していたところだったところで、今朝棚から出てきたのはリパッティの同じくワルツ集。リパッティを聴くようになったの…

ディスクの虫干しと神保町日記

ディスクの虫干し。 ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン/ベルク、ストラヴィンスキー(ASIN:B000001GQ2) ベルクの《室内協奏曲》、ストラヴィンスキーの《ダンバートン・オークス協奏曲》、《15人の奏者のための8つのミニアチュア》、《エ…

ピリス、柴田宵曲、歌舞伎座

ディスク棚が未整理なのがこのところの懸案で、そろそろなんとかしないといけないのだったが(と思いつつ1年以上)、ちょっと思いついて、未整理なのをこれ幸いと棚から手をのばしてパッと適当に取り出して出てきた1枚を場当り的に、今日から朝のレコード…

近松ウィーク

先週の金曜日、紀伊国屋ホールで「巣林舎」第2回公演、『津国女夫池』を見た。近松門左衛門の時代物浄瑠璃を現代語で上演するというもの。何年前だったか、NHK ラジオの邦楽の番組で渡辺保さんの、ルネッサながとの「近松実験劇場」についてのお話しを聞い…

はてなダイアリーの一冊百選

ヨシフ・ブロツキイ/沼野充義訳『私人』群像社(ISBN:4905821754) 1987年にノーベル文学賞を受けたヨシフ・ブロツキイ(Joseph Brodsky)による、受賞にあたっての講演を収めた本には『私人』というタイトルがつけられた。文庫本サイズの全62ページの小さ…