ギンザ・フォト・ストリート

foujita2004-09-22

聴いている音楽

今日も出てきたディスクはモーツァルトで嬉しい。明日が祝日で嬉しい。と、朝からとても機嫌がよかった。嬉々とインマゼールモーツァルトを聴いた。モーツァルトピアノソナタはピリスのディスクを機に次々と聴くようになって、ピリスのモーツァルト全6枚は格別の愛着がある。インマゼールの《ウィーン時代のモーツァルト》はウィーンに定住した1782年以降の鍵盤作品をフォルテピアノによる演奏で収録した2枚組のディスク。ピリスと同じくらい大好きなディスク。このディスクを買ったきっかけはよく覚えている。クラシック個人サイトの総本山 CLASSICA(http://www.classicajapan.com/)の記事を拝見して買ったのだった。1998年のディスク・オブ・イヤー(http://www.classicajapan.com/98.html)を見て猛烈に欲しくなったのだった。必ず欲しいディスクに遭遇する毎年のおたのしみ企画。以来、ずっと大切に聴き続けている。


展覧会メモ

  • ギンザ・フォト・ストリート 1930s/2004 / HOUSE OF SHISEIDO *1

日没後、待ち合わせまでちょっと時間が空いたので、これ幸いと HOUSE OF SHISEIDO へ出かけた。前々から楽しみにしていた展覧会の初日。「ギンザ・フォト・ストリート 1930s/2004」は1階に若手写真家による現在の銀座、2階が師岡宏次の1930年、戦前ニッポンモダニズムな写真を展示している。銀座の町が被写体になっている写真展ならそれだけでたいへん魅惑的だけど、期待通りに素敵な展覧会だった。やっぱり師岡宏次の写真がとても素敵で、それぞれの作品に一言ずつコメントがついた紙を片手にひとつひとつの写真を凝視していくことになる、そのひとつひとつの写真を見ている時間がたまらなかった。1930年代の銀座というと、つい戸板康二のことを思い出してしまって、コロンバンがちょろっと写っているところなどたまらないところの目白押しだった。写真に限らず1930年代の大好きないろいろなことを、師岡宏次の写真を見ながらスーッといろいろと類推するひととき。写真だけでなく、1966年に師岡宏次が銀座を撮影したフィルムを見るコーナーもあって、なんともぜいたく。師岡宏次のあとに、福原信三と福原路草の写真を3枚見ることができたことも嬉しくてたまらなかった。パッケージデザインをはじめとした資生堂の諸々の展示もいつもながらに素敵。またこの展覧会にはちょろっと寄り道したいものだと思う。11月には山名文夫展が開催されるそうで、次もたのしみだ。こういう施設を作る資生堂の企業活動に拍手。今日はあまり時間がなくて見られなかったけど、ライブラリーコーナーも展覧会場も前に来たときよりもずっと賑わっていて、 HOUSE OF SHISEIDO が確実に銀座の町にとけこんでいるのが伺えた。


購入本

  • 展覧会カタログ『ギンザ・フォト・ストリート 1930s/2004』資生堂企業文化部(2004年9月)

映画のパンフレットのような薄くて、そこはかとなく素敵な図録は500円。師岡宏次の写真がもっと見たかったという欲もあるけど、ここに収録されている数枚の写真だけでもたまらない感じ。ほかに、ポストカード3枚セットを2組購入。山名文夫デザインのパリッとしたビニールの袋に入れてくれて、この袋もたまらない感じで、なにもかもが素敵ー! と、興奮して夜の銀座に繰り出したのだった。