2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ふぐで死んだ男

予約していた松鶴ディスク『らくだ』が入荷していたので、こうしてはいられないと京橋図書館へ出かけた。同じく予約していた、武智鉄二と八代目三津五郎の対談集『芸十夜』(駸々堂、昭和47年)と一緒に借り出して、タリーズへ移動して、コーヒー片手にのん…

神保町日記

夕刻、いそいそと神保町へ。岩波ブックセンターで「彷書月刊」の長谷川郁夫さんのページを立ち読みしたあと「図書」の新しい号を入手、大雲堂や巌松堂の入口近くの棚をさらっと見て、田村書店の均一コーナーは天候不安定ため見られなくて残念、そんなこんな…

京橋図書館と奥村書店

今週は月曜日から3日連続で落語を聴きに出かける予定でいたのだけれども、結局いずれも行き損ねてしまったなあと薄暮のなかトボトボと銀座へ。気を取り直して来月の落語スケジュールを練るとしようと、山野楽器で「東京かわら版」を購入、と同時に「銀座百…

ときめきジャズ喫茶

朝、図書館で入手した国立劇場の文楽の資料集のコピーを整理していたら、何度も何度も杉山其日庵の名を目にすることになって、先月金子さんに教えていただいた鶴見俊輔著『夢野久作』のことを思い出した。こうしてはいられないと、昼休みにさっそく物色に出…

ペリカン書房

窓からいくぶん明るくなりつつある空が一面に見えて、夜明けの空ってこんな色だったなあと、買ったばかりの串田孫一の『日記』をランランとめくっているうちに、白々と夜が明けた。山形県の新庄へ一家で疎開したままだった串田孫一のもとに、敗戦間近の昭和2…

週末古本日記

串田孫一『日記』(実業之日本社、1982年) 先月末に宇野浩二の『大阪』を買った古本屋さんを再訪した。先月買い損ねた、河盛好蔵のエッセイ集を買おうと思っていたのだけれども、棚から消えていてがっくり。と、その直後、前々から探していた、串田孫一の『…

神保町寄り道日記

三連休のとある日、ひさしぶりに池袋のジュンク堂へ行った。深い考えもなく単に人のあとをついていっただけなのだったけど、ひさしぶりに長居してみると、やっぱりとてもたのしくて、これまでもらった無料コーヒー券が何枚もたまっているというので1枚もら…

連休落語日記

購入本 桂米朝『落語と私』文春文庫(ISBN:4167413019) ある人に教えていただいて、こうしてはいられないとあわてて購入したのだったが、さっそく読みふけって、本当にもうしみじみすばらしかった。今、このタイミングで、この本を読むめぐりあわせになった…

夏の夜の織田作之助

朝、和多田勝著『大阪三六五日事典』をよい気分でめくっていたら、「十軒路地から東京へ」というタイトルの4月7日、明治43年宇野浩二が夜汽車に乗って上京した日の項が目にとまった。《どの作品も大阪の匂いがいっぱい。》という宇野浩二、《織田作は『大…

唄う圓生、都筑道夫コレクション

土曜日に鎌倉で吉朝さんの独演会を堪能して以来、頭のなかは上方落語への思いでいっぱい。レコード屋さんに走れ! といきたいところだったが、すぐさま散財に走るのはわたしの悪い癖なので、手持ちのディスクで気を紛らわせることにして、ひさしぶりに圓生の…

鎌倉休日日記

連日の猛暑がたたったのか、せっかくの休日だというのに朝から力が出ず、不覚にも昼寝までしてしまった。あわてて身仕度して、へなへなと外出。東海道線に揺られてトロトロと鎌倉へ向かった。本日の車中の読書はレスコーフ著『真珠の首飾り』(神西清訳/岩…

寄り道本読み

夕暮れどき、ふらっと銀座散歩。ハウスオブシセイドウへマン・レイの展覧会を見に行った。1階は写真の展示で2階はオブジェや版画など。2階の会場の空間がとても素敵で、マン・レイの展示もよかったけど、資生堂のパッケージデザインの展示が眼福で、さら…

百店満点

「東京かわら版」と並ぶ毎月のおたのしみ、「銀座百点」の7月号をめくっていたら、銀座百店会50周年記念出版の『百店満点』なる本の広告を目にして、ワオ! と興奮だった。「銀座百点」のアンソロジーというと、30周年記念の『銀座百点 撰集』(昭和60年発…

素敵な歌と舟はゆく

妙に早く目が覚めてしまったので、起き抜け早々、団扇片手にのんびり本読み。『狭夜衣鴛鴦剣翅』の四段目を読み進めることに。道行が始まってさっそくワクワク、新たな登場人物が現われて、そのキャラクターがとてもいい感じ。ここでは『舟弁慶』の謡曲が散…

夏の夜の浄瑠璃

朝、ちょいと気をまぎらわそうと、ギーゼキングのドビュッシーを聴こうとスイッチを入れてみたら、なぜか音が聞こえなくてがっかり。配線をチェックする気力が出ず、ぼんやりしているうちに出かける時間になった。という出だしがいかにもな、冴えない1日を…

ささま書店ショッピング

帰りは丸の内線に乗りこんで、のんびりと荻窪へ向かった。たのしみを分散させようと昨日はあえてささま書店には寄らずにいたのだった。荻窪にたどり着いて、意気揚揚と蒸し暑いなかをささま書店へ競歩。まずは、ぬるい風に吹かれながら店頭の100円コーナーを…

西荻の日曜日

昼下がり、西荻でお蕎麦。この週末はよいお天気で日射しはよく射しているけれど、あんまりムシムシはしていなくて、日陰を歩いているとソヨソヨとした風が気持ちよかった。よき夏の日という感じ。音羽館で古本文庫を数冊買ったあと、コーヒーを飲んでのんび…

イオセリアーニに乾杯!

ひさびさに昼休み、散歩に繰り出した。五月に戻ったかのようなさわやかな空気を満喫、と言いつつ、すぐにコーヒーショップに入って、昨日神保町で入手した岩波の「図書」と「東京かわら版」を眺めた。「図書」は高橋英夫さんの連載が毎回たのしみ、「清新な…

浅草

いつもたのしみにチェックしている、書肆アクセス半畳日録(http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/)で、『浅草』というタイトルの新刊のことを知って以来、大変気になってソワソワだった。というわけで、今日は丸ビルのコンランショップのバーゲンも「…