2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

週末古本日記

先週末に立ち寄った古本屋さんでのお買い物メモ。 宇野浩二『新風土記叢書1 大阪』(小山書店、昭和11年) 先月の所用の折に通りがかった古本屋さんでこの本を見つけて「おお!」と心の中で大いにどよめいた。戸板康二のエッセイに、学生時代に宇野浩二『大…

今週届いた本と今週見た映画

石川淳『前賢餘韻』(岩波書店、1975年) 先週図書館に出かけた折に、明治33年創刊の三木竹二主宰の雑誌「歌舞伎」をホクホクと拾い読みした。三木竹二追悼ページだけとりあえずコピーして持ち帰ったのだったが、その号の冒頭に鏑木清方の《寺子屋画帖》の掲…

河盛好蔵と『月草』

昼下がりの東銀座にて、海老蔵の『助六』ですっかり精気が吸い取られてなんだか疲れてしまった、思えば今年に入ってなんやかやで毎月見物に行っていたことだし、わたしはこのへんでしばらく数カ月は歌舞伎見物はお休みしたいのだけれども、ところで8月の歌…

ラジオ・デイズ

朝目が覚めるとちょうど NHK ラジオの「音楽の泉」が始まるところ。今日の音楽は山田耕筰の管弦楽作品で、初めて聴く曲。「音楽の泉」で皆川達夫さんのお話とともに初めての音楽に無心に聴く、というのが好きだ。と言いつつ、いつのまにか寝てしまうことも結…

ナンダロウアヤシゲな日々、下北沢の川島雄三特集

南陀楼綾繁『ナンダロウアヤシゲな日々』無明舎出版(ISBN:4895443671) 『小沼丹全集』に引き続いて、次々と前々から待ち遠しかった本が刊行されて、嬉しいばかり。この『ナンダロウアヤシゲな日々』は直接販売で申し込んでいたもので、昨夜届いていたもの…

文庫本ショッピング、ジャン・ルノワールの『牝犬』

星新一『祖父・小金井良精の記 上』河出文庫(ISBN:4309407145) 星新一『祖父・小金井良精の記 下』河出文庫(ISBn:4309407153) 日仏学院で映画を見る前に深夜プラスワンにふらっと足を踏み入れた直後に発見して「おっ」となった。星新一の母方の祖母が森…

神保町ショッピング

ほんの気散じにと、深い考えもなく神保町に寄り道。いつもの通りに岩波ブックセンターをのぞいてみると、子規の『水戸紀行』を収めた愛らしい本を発見。こんな本が出ていたなんて、え〜! とびっくり。今まで見逃していたのはとんだドジだった。とにもかくに…

寄席の日

池袋演芸場上席・夜の部 古今亭志ん輔『たがや』 林家正楽(紙切り) 五街道雲助『臆病源兵衛』 (仲入り) 古今亭志ん馬『初音の鼓』 三遊亭歌之介『お父さんのハンディ』 翁家和楽社中 古今亭志ん五『錦の袈裟』 6月の第1月曜日は年に一度の「寄席の日」…

皿皿皿と皿

午後、雨降りしきるなか、京橋図書館へ。予約してあった本が全部届いていて、雨の中を来た甲斐があった。コーヒーを飲みながら本をめくってのんびりしようとタリーズへ移動。さっそく読みふけったのが、永井龍男の『皿皿皿と皿』。さる方より教えていただい…

歌舞伎座と奥村書店

今日も無理なく早起きできて、とてもよい天気なので、まっさきに洗濯をした。出かける頃にはすっかり乾いていて嬉しい。外出前に洗濯物が乾いたというだけで「あー、本日はなんたるよき日ぞや」とたいへん嬉しくなり、機嫌よく外出。歌舞伎座の昼の部を見物…

落語と古本

6月に入って『助六』を見終わってからというもの、どうにもこうにも頭痛がひどくて、これはしばらく続きそうだ、今週末に歌舞伎座に出かける予定が早くも頓挫か、などと思っていたのだったが、金曜日の午後になってみるとカラッと全快。単にまた怠け癖が出…

海老蔵の助六

先月下旬、思いがけなく五月大歌舞伎の夜の部をもう一度見物できて大喜びだった。それから十日もたたないうちに、またもや別のさる方のご厚意で思いがけなく六月大歌舞伎の、なんと初日の夜の部を見物できる運びになって、え〜! とびっくり。こんなに嬉しい…