2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

春のソナタ

夜ふけ、知人が親切にも借してくれたジョン・アダムズのオペラ《エル・ニーニョ》の DVD をいよいよ見ようかしらと思ったのだったが、ふと気が変わって、グレン・グールドが1981年に《ゴルドベルク変奏曲》をスタジオ録音しているところを全編収録した DVD …

家事日和

朝目が覚めると窓から見える青空がとてもきれい。さっそく気分清々だった。しばらく寝床でぬくぬくと音楽聴き。が、カルロス・クライバーのベートーヴェン《田園》を聴いているうちに再び寝てしまって、結局はやや寝坊になってしまった。やっと起きて、洗濯…

森銑三の『明治人物閑話』

明日が休みだと思うと朝から気持ちが晴れ晴れ。今朝も音楽は、アルゲリッチのコンセルトヘボウリサイタルのディスクでシューマンとラヴェル。シューマンの《幻想小曲集》にいたく胸をかきむしられる。気持ちがぴったりのときにシューマンのピアノ曲を聴いて…

京橋図書館と奥村書店

待ちに待った予約してあった本の順番がまわってきたのと返却期限がとっくに過ぎている本を返し損ねていたのとで、しょうこりもなく今日も京橋図書館へ。しかし、テクテク歩いているうちに風雨は強くなる一方で、とんだ失策だった。が、戻るに戻れない。やっ…

続・歌舞伎座一幕見

NHK ラジオで「音楽の泉」が始まった頃に目が覚めた。今日はベートーヴェンの《大公トリオ》。アシュケナージらによる演奏で手持ちのディスクと同じなのに、ポロッとラジオで聴けるとまた格別な嬉しさがある。しばらく寝床でぬくぬくといい気分で聴いた。い…

休日日記

早起きして部屋の掃除を大急ぎで終わらせてさっさと外出。青い空でよいお天気だけれども空気がたいぶ冷たくて、このところ暑かったのでかえって嬉しい。よい気分で阿佐ヶ谷で出かけて、映画館でモーニングショウ。中村登の『土砂降り』を見た。朝っぱらから…

ささまショッピング

平日夕刻の新宿伊勢丹行きが好きだ! と、丸の内線にとび乗って新宿3丁目で下車。が、ずいぶん張り切っていたのに買い物的にも下見的にもだいぶ不発。化粧品ひとつ買って、外に出てみると日が暮れて空気も冷えている。タワーレコードに行こうかそれともバー…

歌舞伎座一幕見

このところ早起きなので時間がたっぷり、今日も朝っぱらからペラペラ本をめくった。昨日図書館で借りたばかりの武智鉄二の「『風』の論理」、じゃなくて「『風』の倫理」が収録されている、『歌舞伎の黎明』を繰った。まずは主に六代目菊五郎関係の文章をい…

内田光子さんのインタヴュウ

薄暮のなか、心持ちよくテクテク歩いて京橋図書館へ。その途中、奥村書店で、先週東京堂で見て欲しいッと思った本が安く売っていて「おっ」となった。しばし惑うものの、所持金に不安があるし、来週までこの本を読みたいという意欲が残っているかすら実はあ…

気まぐれ映画館

このところ早起きなので時間がたっぷり、朝っぱらから白洲正子の『遊鬼』(新潮文庫)の鹿島(嶋?)清兵衛のところを読み返して、その余韻で、突発的にちくま文庫の森鴎外『灰燼 かのように』を持って外出。鴎外の『百物語』、しみじみ見事というか、この独…

買った本と見た芝居

瀧井敬子『漱石が聴いたベートーヴェン』中公新書(ISBN:4121017358) 新・読前読後(id:kanetaku)を拝見して、いてもたってもいられず、さっそく昼休みに買いに行った。森鴎外、幸田露伴、島崎藤村、夏目漱石、寺田寅彦、永井荷風といった近代日本文学の西…

書簡集と映画

新年度になって一番の朗報は、都立中央図書館の平日の開館時間が長くなって、夜9時までになったこと。都立中央図書館は立地的に平日に行く方が都合がよいので、本当に嬉しい。これで平日はあまり足が向かない渋谷にも行きやすくなるかも、タワーレコードで…

文庫本と音楽

朝は早めに家を出てコーヒーを飲んでのんびり。戸板康二のエッセイ集『ハンカチの鼠』を突発的に読み直してみたら、何度も何度も読んでいる本なのに実に面白くて、新たに「おっ」というところもあって、曇り空のなか無気力にここまでたどり着いたのが急に上…

かりの翅

武智鉄二『かりの翅』(學藝書林、昭和44年) 去年9月に上村以和於著『時代のなかの歌舞伎』が発売になって、あらためて武智鉄二のところを読んで、西洋音楽に親しむきっかけがストラヴィンスキーだったというくだりにしみじみ感じ入ってしまった。武智鉄二…

教文館と奥村書店

穏やかな春の一日。日没直前の空気が心地よいなアと上機嫌で教文館方面へテクテク歩いた。一昨日注文していた本と文庫本を買った。文庫本選びに難儀のあまりモンモンとなって眉間にシワがよってしまった。無事に買い物が済んでいつもの通りにふらっと奥村書…

阿佐ヶ谷寄り道日記

阿佐ヶ谷の映画館へ行こうと帰りは丸の内線に乗りこんだ。ずいぶん遠回りなのだけれども、のんびりと丸の内線に乗って、南阿佐ヶ谷で下車してテクテクと歩くコースが結構お気に入り。いつもつい行き損ねてばかりで平日のラピュタ阿佐ヶ谷はひさしぶり、ウキ…

週末日記

長沢節展/弥生美術館・竹久夢二美術館 *1 土曜日の午後はひさしぶりの弥生美術館。いざ行ってみるととっても満喫。うららかな春の午後、東大構内を散歩して、今年最後のお花見となった。長沢節の生涯とそこにまつわる絵画、スケッチの展示でとても丁寧に作…

新年度

日暮れ時、あれこれ日用品を買いがてら銀座を横断した。久保田万太郎の句集を眺めていたら「花曇世帯道具を買ひありく」というのがあっていいなアと思った。その俳句のことを思い出して、いい気分で練り歩いた。万太郎の句、「花曇」という季題がいかにも似…