2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

京都の古き洋食店で古川ロッパを思い、阪急電車にのって大阪へ。

春休み二日目。新幹線にのって、正午、京都。まずは、嵐電にのって、なにを間違ったのか、東映太秦映画村へ。このところ東映時代劇に凝っていたので、その勢いにのってなにか面白い展示はあるのだろうかと「映画文化館」なる施設だけを目当てに出かけたので…

阿佐ヶ谷で映画を見たあと、五反田で串田孫一旧蔵書を買う。

春休み1日目。ラピュタ阿佐ヶ谷へ出かける。モーニングショウにて上映の、西河克己『東京の人 前後篇』(昭和31年・日活)を見る。日本映画におけるわが必携書、「ノーサイド」1995年2月号《戦争が匂う映画俳優》の滝沢修のところで丹野達弥が「おすすめ作…

槌田満文を読んでアドバルーンに思いを馳せ、フィルムセンターへ。

お弁当箱に黒米ごはんと昨日のおかずの残りをつめて、いつもとそんなに変わらない時間に外出。京橋図書館に出かける。地域資料室でちょいと調べものを済ませたあと、しょうこりもなく何冊も本を借りて、タリーズに移動。時間までコーヒーを飲みながら、借り…

資生堂化粧品部の『銀座』は思っていた以上にすばらしい本だった。

週明け早々、朝から京橋図書館のことで頭がいっぱい。日没後、マロニエ通りをわーいわーいと築地方面へ早歩き。京橋図書館にかけこんで、本を返してまた借りて、大急ぎで帰宅。夕食の支度もソコソコに借りてきた本を眺める。 戸板康二の「銀座の書割」で知っ…

震災後から戦前にかけての製菓会社宣伝部に胸躍らせ、図書館へ。

昨日は、懸案の本棚の整理が一段落ついたので、日没後、ドナドナと電車にのって、ひさびさに本を売りに行った。願ってもいない高値(…になるようにあらかじめ予想価格を低めに設定)で引き取っていただいて、こんなに嬉しいことはない、わーいわーいと機嫌よ…

極私的東京名所めぐり:鶯をたづねたづねて麻布まで

正午前。都営三田線に乗り換えて、御成門で下車して地上に出ると、背後は東京タワー。《2007東美アートフェア「春」》開催中の東京美術倶楽部(http://www.toobi.co.jp/)へ出かける。まずは、林哲夫さんの展示のある岸本画廊のブースに突進、静かな空間で心…

松本八郎さんの文章を読んで長谷川りん二郎の画集を眺める。

朝。昨日図書館で借りた、坪内祐三『古くさいぞ私は』(晶文社、2000年)を繰る。松崎天民のことがなにか書いてあったような気が、と淡い記憶を頼りに借り出したのだったけど、目次を眺めてみると、あったあった、目当ての「昭和『食べある記』ブーム考」が…

モダン都市の雑誌「スヰート」に胸を躍らせ、長谷川りん二郎。

先週図書館で借り出して以来、ゆまに書房の「コレクションモダン都市文化」の『グルメ案内記』を夜な夜な繰っては、そのたびにあれこれ胸を躍らせてばかり。本編のみならず、編者の近藤裕子さんによる巻末年表が尽きないおもしろさなのだった。その、1920年…

銀座7丁目から京橋まで歩いて、映画のあとは麦酒を飲む。

朝、喫茶店で「サンパン」を送ってくださった方へお礼の葉書を書く。本日の絵葉書は、鈴木信太郎《東京の空(数寄屋橋付近)》昭和6年、なり。 「サンパン」刊行の感激に胸が熱くなっているうちに、今まで EDI 刊行本のおかげでどんなにわが本読みが充実し…

朝は湯浅芳子をとりまく人物を思い、夜は新しい「サンパン」を繰る。

朝。瀬戸内寂聴『孤高の人』(筑摩書房、1997年)を読む。「ちくま」今月号の関川夏央の文章(http://www.chikumashobo.co.jp/pr_chikuma/0703/070308.jsp)で湯浅芳子のことが書いてあると知って、そこはかとなく読んでみたいなと思って、新刊のちくま文庫…

「四季の味」を買ってウキウキ、松崎天民を借りてウキウキ。

昨夜は10時に寝て、今朝は6時に起床。思う存分寝られて満足満足、ひさしぶりのクリアーな目覚めでスッキリ。朝の喫茶店で時間までトルストイ/藤沼貴『戦争と平和』第5巻を読む。栞を抜いて読み出すと、その明晰な描写にますます目が覚める、のは、いつも…

ロッパ日記を繰り、宇野浩二『大阪』を取り出し、長谷川りん二郎。

せっかく目を覚ましたというのに朝からたいそう眠たくて、昼になってもたいそう眠たい。お弁当もソコソコに本屋へ出かける。「ちくま」が積んであるのが視界に入り、おっと一瞬目が覚める。ガバッと一冊持ち帰り、そのままコーヒーショップへ。時間までコー…

演劇博物館で藤本真澄に思いを馳せ、新文芸坐でくたびれる。

お昼前に外出。今日も春爛漫だなあと、早稲田方面に向かってテクテク歩いて、演劇博物館(http://www.waseda.jp/enpaku/)にたどり着いた。昨夜、『古川ロッパ昭和日記』を読み始めたとたんに昭和9年4月の明治製菓タイアップ公演『僕は天下の人気者』のく…

春爛漫で眠くなり、『古川ロッパ昭和日記』を読み始める。

前夜の深酒がたたり、不覚にもたいそう朝寝坊をしてしまい、フィルムセンターの小ホールにて正午上映の『旗本退屈男』は諦めねばならぬのだった。無念である(ああ、見たかった…)。気を取り直して、大ホールに予定変更。今月下旬に見に行く予定だった『煉瓦…

資生堂の展覧会を見たあとはいつも古い建物を見るのがたのしい。

朝。喫茶店でコーヒーを飲んで、ほっと一息入れる。トルストイ/藤沼貴訳『戦争と平和』第5巻(岩波文庫、2006年)を読み始める。ズンズン、ズンズンと読み進めてゆく。いわゆるトルストイの歴史哲学のところのまわりくどい言い回しが結構好きだ。『戦争と…

松崎天民を繰り、銀幕の斉藤達雄を見て、銀座のバーを思う。

バタバタとお弁当、朝食を終わらせて、イソイソと身支度……のその前に、伊勢丹の紙袋をペーパーナイフでカットして、図書館で借りっぱなしの松崎天民『四十男の悩み』(新作社、大正13年)にカヴァーをかける。こんな本を所蔵しているだけでなく気前よく貸し…