2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

心ならずも

5月最後の二日間は朝から雨がザーザーだった。早起きはするもののあんまり士気あがらずぼんやり本を読んでいるうちに出かける時間が近づいていてあわてる。石川達三の日記本、『流れゆく日々2』(新潮社、昭和47年)を繰っていたら、《大江健三郎『鯨の死…

ブラームス、千葉泰樹、横浜の文学館

日曜日だけど早起き。「音楽の泉」のはじまりと同時に朝食の食卓につくべく、家事いろいろ。《楽興の時》3曲目冒頭の旋律のあと皆川達夫さんの声が聞こえてくるといつも、本日の曲目はなにかしらと耳をそばだてる。この瞬間がたのしい。好きな曲だと今日は…

川越の蚤の市

宵っ張りの早起きをして、ぼんやりしたまま、川越の蚤の市へ出かけた。いつもの癖でつい紙モノに目が入ってしまい、ふらふらっと買ったもの二、三。 左は山名文夫による表紙の、1951年11月の都民劇場定期講演のプログラム。去年12月にギンザグラフィックギャ…

「吉村公三郎 女性映画革命」で見た映画

吉村公三郎『四十八歳の抵抗』(1956年・大映東京)*1 / 三百人劇場《吉村公三郎 女性映画革命》 *2 昔の日本映画を見る大きなたのしみに、原作の小説を読む、というのがある。昔の日本映画を見るようになってからそんなにたっていないころ、渋谷実の『自由…

丸善で岩波文庫を買う

「地下室の古書展」で開催の、「EDI 叢書(http://www.edi-net.com/sosho/sosho-1.html)」完結記念の荒川洋治さんのトークショウに行き損ねてしまって無念なり、と、夜道の石畳をシオシオと歩いた。先月のある日曜日の夜、「ラジオ深夜便」のスイッチを入れ…

地下室の古書展ノート

11時より国立劇場で文楽見物。芝居見物の日は、早起きして通りがかりのコーヒーショップでのんびりする時間がいつもとてもたのしい。この時間がうれしいあまりに国立劇場へ行くと言っても過言ではないほどだ(やや過言)。「修羅の巷の攻め太鼓〜」(←ここの…

勘三郎襲名四月興行見物記 (先月の歌舞伎座のあとで見物した「みつわ会」の久保田万太郎上演以来、久保田万太郎のことで頭がいっぱいで、余波がいつまでも続き、歌舞伎見物気分がちょっとばかし減退していた中で、四月の見物となってしまった。そんななかで…

歌舞伎座昼の部日記

今年のお節句は『髪結新三』見物なのだった。妙に早く目が覚めてしまい、無駄に早起きをしてしまう。早起きをしても特にすることがなく、バルトークのピアノ協奏曲を聴きながら掃除をしたあとで、早々に外出。開館間際の京橋図書館へ行った。予約してあった…

音楽の買い物

今にも壊れそうだ、と思い続けて幾年月だった音盤再生機の音がとうとう出なくなった。いくら触っても叩いてもウンともスンともいわなくなった。もうちょっと手をほどこせばなおりそうでもあったけれども、もともとあんまり気に入ってもいなかったので、いい…

書肆アクセスショッピング

いかにも5月の気持ちのよい日暮れどき、心持ちよくふらっと神保町へ。堀切直人著『浅草』江戸明治篇を買いに、書肆アクセスへ行った。堀切直人さんの『浅草』といえば、関東大震災から東京大空襲までを扱った第一弾(ISBN:4990170326)をアクセスへ突進して…

都営浅草線日記

遅い朝食はグレープフルーツで締める。フィルムセンターで映画を見て、京橋図書館で本を借りて、タリーズでコーヒー飲んでのんびり。このいかにも休日ののんきな時間がいいなあ! とご満悦。借りたばかりの本を適当に繰った。いよいよ『髪結新三』見物が迫っ…