上司小剣の『U新聞年代記』をクイクイと読む。

大型連休とやらは「あっ!」という間に終わってしまったなあとシオシオと外出。いつものようにだいぶ早めに外出して、喫茶店でコーヒーを飲む。京橋図書館で調達した上司小剣『U新聞年代記』(中央公論者、昭和9年)を取り出す。連休中、ひさしぶりに歌舞伎座に行く前に京橋図書館、そのあとタリーズでコーヒーを飲んでのんびり、ができて、嬉しかった。その際に借り出した本で、なんと面白そうなこと! とちょっと下見しただけでウキウキだった。連休中はほとんど本が読めなかったので、こうして落ち着いて本を読めるのはよかったではないか、と自らに言い聞かせたあと、『U新聞年代記』を読み始める。クイクイと読んで、どんどんページが進む。こういうの、大好き。

「あっ!」という間に一日が終わり、丸の内カフェで小岩井のビンの牛乳110円を飲んで、『U新聞年代記』をホクホクと読む。それにしても、なんて面白いのだろう! キリのよいところで帰ることにする。丸ビルのユーハイムでパンを買い、丸善で本を見る。帰宅後、ミルクティを飲みながら、『U新聞年代記』を読む。すでに佳境に入っていたので、「あっ!」という間に読了。余白に入っていた『蜘蛛の饗宴』を読む。岩波文庫で読んだようなピチピチした筆致も好きだけど、こういうのもいいなあとスイスイと読了。そのへんに置いてあった、正宗白鳥『今年の秋』(中公文庫)をツラツラと読み返して、就寝。