始めてはみたけれど、いつまで続くかな

購入本

金曜日の夜の銀座を心持ちよく浮か浮かとそぞろ歩き。ほんのひやかしに教文館に入った。さっそく『時代を創った編集者 101』に釘付け、と言いつつも、まずわたしのする作業は巻末の人名索引で「戸板康二」を探すことなのだった、結果3件ヒット。あちこちめくって「往年の編集者あれこれ話」マニアとしては見つけてしまったら100年目という感じで購入決意。と、その直後『装丁探索』を見つけた。「おっ」とこれも見つけてしまったら100年目だった。

両方の本に共通して載っているのが、編集者にしてデザイナーの花森安治津野海太郎さんが演劇の道を志すひとつのきっかけになったのが、「暮しの手帖」の戸板康二『歌舞伎への招待』だったという。戸板と花森、ふたりのヤスジによる『歌舞伎への招待』、本当にもう見事な作品だなあとあらためて思う。と、セットで買って嬉しい2冊だった。


聴いている音楽

このところこればかり聴いている。9曲目の「ピックウィック卿」はディケンズの小説の主人公にもなっている人物へのオマージュ。ディケンズのピックウィック卿というと、年明けに買った福原麟太郎『変奏曲』にあった素敵な書き込みのことで印象に残っている(→ 古本お買い物帖 #02)。いつかのお正月に読んでみたい本。何年先になるか……。