重陽の節句

金曜日なので朝から機嫌がよい。意気揚々と早々に外出して、喫茶店にて岩波の旧大系の『文楽浄瑠璃集』より『菅原伝授手習鑑』の「寺子屋」の段を読む。何度も読んでいるはずなのに、そのたびに新鮮なおもしろさ。寺入りのところで千代が同道の下男に持たせて御煮しめなどを持参するところが今まで何度も読んでいるはずなのに、今回急に目にとまった。昼休みは本屋さんへ早歩き。本日は「栄養と料理」10月号の発売日なり。創刊70周年記念号とのことで前々からとてもたのしみにしていたのだった。ガバッと購入し、スターバックスへ移動。付録の CD-ROM は自宅で使用するとして、今日のところはと本誌をペラペラめくる。「栄養と料理」は別冊付録のついている1月号と7月号以外の号を買ったのは今回が初めてだったけど、今月号はわたくし好みの野菜中心のレシピが載っていて、なかなかよかった。たまに買う機会があると嬉しい雑誌だなアとますます機嫌がよくなった。イソイソと帰宅すると、扶桑書房より「冬夏」が1冊届いていた。結局買ってしまった…。「冬夏」入手は今回で3冊目、初めて戸板康二の原稿が掲載されている号で、単行本未収録の非常にうつくしい文章が載っている。のだから、まあよしとしようと、同封の払い込み用紙に住所氏名を記入、月曜日の朝は郵便局へ行かねば。家事諸々を済ませて意気揚々と今夜は電車にのってワインを飲みに行く。選挙の「期日前投票」に行くつもりが今日も時間がなくなった。