リンツチョコレートを買ったあと交書会

家事でバタバタし今朝は間際に外出。昼休みの本屋さんで「波」を入手。疲れたのでコーヒーショップでぼんやり。『冷血』(佐々田雅子訳)と『ロリータ』(若島正訳)と、立て続けの新訳ニュースに「ワオ!」となるものの、結局読まなそうな気が。11月の《新潮クレスト・ブックス》の新刊、フィリップ・グランベール/野崎歓訳『ある秘密』というのはどんな本なのだろうとちょっと気になるが、発売になる頃には忘れていそうだ。

帰りに丸の内カフェに寄る。「銀花」があったのでわーいと手に取り、小岩井のビンの牛乳110円を飲みながら眺めるも、この「銀花」は最新号ではなく夏号であった。ここ数ヶ月というもの最新号の雑誌が限られてきつつある丸の内カフェ、こんな便利なスペースがいつまでもあると思ってはいけないのかもしれない。とぼやきつつ、前号の「銀花」を眺めていくと、林哲夫さんによる《読む人》展についての文章があって嬉しい。他のページの京都の記事を見て、今度京都に行くときは湯川書房の軒先だけでも拝みたいものだと思ったりする。

牛乳を飲み終えイソイソと外に出て、丸ビルに寄る。アメリカンファーマシーが月末は全品1割引なのでとりあえずやって来たが今月は特に切らしている日用品はないのであった。でもせっかくなのでと物色し、リンツチョコレートの「エクセレンス・99%カカオ」というのを購入。1割引で425円。Dolfin の88%カカオとともにブラックコーヒーを飲むのがわたしの秋冬の気晴らしなのだけど、これを機に99%カカオに挑戦してみることに決めた。10月になったら自分内チョコレート解禁なので嬉しい。だからなんだという感じだけど。

とかなんとかしているうちに時間がなくなり、待ち合わせに遅れそう。神保町に向かって早歩きして息も絶え絶え、その甲斐あって到着は定刻5分前。月曜日にダブってしまった「サンパン」とある素敵な雑誌、というようなうるわしき物々交換をしたりしているうちに、今日も午前様になってしまった。

帰宅後ラジオで阪神タイガーズの優勝を知る。鈴木地蔵さんの『市井作家列伝』について荒川洋治さんが鋭いことを書いている、ということを教えていただいたのを思い出して、寝床で『世に出ないことば』を繰る。適当に繰っていくと、尾崎紅葉の『多情多恨』に関する文章があったりするので眠気がふっとぶ。「情熱の人」という小文になにかと考えさせられる。ウィルソンの『フィンランド駅へ』はやはり読んでおきたい本だ。関係ないけど、教文館のカヴァーの紙質が変わっていることにやっと気づいた。そんなこんなですっかり宵っ張り。明日は早く寝よう。