新年あけまして

順調に早起きをし、早々に外出。喫茶店でコーヒーを飲んでほっとひと息したあとで、冬休み前に読みさしだった、犬丸治さんの『天保十一年の忠臣蔵』をノートを脇において、ランランと熟読。ゾクゾクするほど面白いので一気読みしたいところだけど、丁寧に読むべく区切りのよいところで今日はおしまいとする。本日は『「盟三五大切」前史』のところまで読了。時間が余ったので、年末の京都の三月書房で仕入れたばかりの山田稔さんの『ああ、そうかね』、これまたもう少しのところで読みさしだったので、こちらはおしまいのページまで一気に読み終えた、と言いたいところだったけど、もう少しのところで時間になってしまった。

昼休み、本屋さんへ。「未来」を持ち返り、コーヒーショップでぼんやり眺める。山田稔の『ああ、そうかね』の最後の1篇をじっくりと読む。

毎年愛用している Zakka(http://www.zakka-tky.com/)のカレンダーを入手しないまま新年になってしまったなあと思っていたら、伊東屋に売っているとのことなので、帰りはイソイソと銀座界隈へ。まずは伊東屋。9階のカレンダー売り場まで息も絶え絶えに階段をのぼり、目当てのカレンダーを買う。早々に帰宅するつもりだったのに、ついあれこれ徘徊してしまい、買い物少々。

日本橋に向かってズンズンと歩いてゆく。京橋のアサヒペンは今夜もひたすらまわっている。そのまま歩いて神田界隈、神保町を通過し、俎橋を渡ってズンズンとようやく家にたどりついた。年末にやり損ねている大掃除を、と思っていたけど、山田稔さんの本で思い出して、広津桃子の『石蕗の花 網野菊さんと私』を読み返していたら、いつの間にか寝る時間になってしまった。

寝床では六代目松鶴の『三十石』。冬休みの感激のひとつが、始発の出町柳から終点(だったかな)まで乗った京阪電車。窓からは淀川が見えて、落語の『三十石』みたいだなあと喜んでいたら、「中書島」という駅名が健在でいつまでも大はしゃぎだった。今年も京阪電車に乗れるといいなと思う(←唯一の新年の抱負)。