文化生活一週間 #03

今週のおぼえ帳

戸板康二先生の命日は1月23日。なんやかやで行き損ねている戸板さんのお墓に今年こそと思いつつも、毎年行き損ねていったい何年になるのだろう。…といったところだったのだけど、戸板さんのお墓は鶴見の総持寺、お墓参りについでに鶴見線に乗れる! 鶴見線に乗る千載一遇のチャンスを逃してはならぬというわけで、今年はめでたくお墓参りが実現。やれ嬉しや、だった。雪降りの1日が明けた日曜日はツンとした冷気が頬に気持ちよい青い空、絶好のお墓参り日和で、ますます、やれ嬉しや、だった。途中何度か雪で転びそうになるというスリルとサスペンスを味わいつつ、お墓参りを無事に終わらせ(内田誠のお墓、正確にはお父上の内田嘉吉のお墓発見! とマニアックなよろこびにひたったりも)、気もそぞろに巨大な総持寺をあとにして、テクテクと鶴見線国道駅へ向かった。

ゴーストタウン状態の真っ暗なガード下が味わい深い国道駅、それにしても「国道」とはなんと手抜きなネーミングだろうと、いやがうえにも鶴見線への期待がふくらむのだったが、いざ乗ってみると、鶴見線、期待以上の逸品だった。ここまで満喫するとは思わなんだ。詳細は省くけど、車窓、駅、わずかに散見される同乗の面々、などなど、さまざまな局面で「味わい深い」の言い通し。国道から海芝浦駅へ行き、海芝浦から鶴見へと戻り、名残惜しいあまりに終点の扇町へも行ってみることにし、扇町まで来てしまったら南武支線にも乗りたいわ! と浜川崎から尻手へ。そんなつもりではなかったのに、いつのまにか、宮脇俊三『時刻表2万キロ』の逆の行程をたどっていたのだった。そんなこんなで、あとで『時刻表2万キロ』を読み返すのもたのしかった(わざわざ図書館で借りなおした)。そして、ここまできたら、支線の大川駅も制覇せねばならぬとメラメラと燃えているところ(しかし、土日は極端に本数が少ない)。乗り残したおかげで、また鶴見線に乗りに行く機会ができたわけで、フツフツと嬉しい。

メモ:車庫(というのかな)に停車中のところが車窓から見えたのが103系。浜川崎の踏み切りで貨物車にむかってカメラを構える鉄道ファン数名が「動いたー!」と狂喜していたのがEF65型


(以上、取り急ぎ、ちわみさんに自慢するためだけに記しました…。)