三信ビルで本を買い、山中共古『砂払』が届く。

日中の外出の折、日比谷界隈を通りかかったので、ひさびさに三信ビルの地下の小さな本屋さんへゆく。買いたい岩波新書があったのだけど、岩波新書はすでに撤収してしまったみたい。文庫本棚を眺め、ツラツラとチェックして、新刊のときに読了済みなので特に気にとめていなかった、新潮文庫青山光二『吾妹子哀し』を手にとると、解説が高橋英夫なので急に欲しくなる。高橋英夫で思い出して、ぜひとも手元に置いておきたいと思いつつも買い損ねている、「群像」の連載が纏った『時空蒼茫』を探すも発見ならず。結局、新潮文庫青山光二のみを買う。前々からこのお店のオレンジのストライプカヴァーがそこはかとなくお気に入りで、買ったばかりの本にカヴァーをかけてもらって、ご満悦。あと何冊か、また買えたらいいなと思う。

帰宅すると、山中共古中野三敏校訂『砂払 江戸小百科』上下(岩波文庫、1987年)が届いていた。店頭での発見を待ちきれずにネットで注文してしまったのだけど、一見しただけで実に素敵で、嬉しい。