図書館デー

三連休があけてみると、案の定眠くてしかたがない。尋常じゃないくらい眠い。ニシ・アズマみたいに屋根裏部屋へ昼寝に行きたいなあと空想して気を紛らわせてみたり。

先週「新潮」の折口信夫特集に興奮のあまり本を借りることなく退出してしまったので、今週も図書館へ。図書館で借りて読んで満足でそれで完結という本がある一方で、借りて読んで一刻も早く書架に並べたいがいまだ機会がないという本もけっこうある。後者の代表格が野口冨士男の一連の著作。『散るを別れと』を借りたのは今日で3回目。3篇の中篇が収録されていて、いずれも『私のなかの東京』『わが荷風』のサイドテキスト的ともいえそうな作品で、これらの書物に感激した身としてはこたえられない1冊だ。タイトルの「散るを別れと」は斉藤緑雨を扱っている。タイトルの由来は緑雨作の小唄。よりによって野口冨士男のような人が緑雨について書いてくれている、とこのことがとても嬉しい。この本を買うのはいつになるのかな。

聴いている音楽

あいかわらず寝る前はムターの新録音でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。第二楽章ばかりを聴いていたけれども、このところ第三楽章もおもしろいなあと思っている。まだまだ尽きなさそう。朝は、ラジオのあとはシゲティバルトークの録音で《クロイツェル》。このところベートーヴェンづいている。