言海

昨夜はパソコンの電源を入れたとたん、あまりにあんまりなニュースが飛びこんできて、なんということだなんということだと全身の力が抜けてしまって何もやる気がおきないので、こういうときは寝る以外に方法がないと、ずいぶん早くに寝てしまった。と、ずいぶん早くに寝たというのに、今朝はずいぶん寝坊。のそのそと起き出して、いそいそと外出。寝過ぎて眠いので目を覚まそうと昼休み、本屋さんへ。雑誌「文学界」を立ち読みして武藤康史さんの文章を読んで、猛烈にちくま学芸文庫の『言海』が欲しくなって、文庫本棚に移動してみると、あいにく在庫がない。蒸し暑い中、もう1軒の本屋さんへ遠征してみたが、ここにも在庫がない。疲れた。

帰るのがずいぶん遅くなってしまって、神保町に寄り道できず無念なり。雨が降りしきるなか、駅から自宅へ歩く途中、通りがかりの本屋さんへ足を踏み入れてみたら、『言海』があった。夜ふけ、ラヴェルのピアノトリオを聴きながら、気まぐれに『言海』のページを繰っていたら、寝る時間がずいぶん遅くなってしまった。ラヴェルのピアノトリオ、第3楽章がパッサカリアになっているので「おっ」となった。

まだ気が滅入るのはどうにもならないけれども、犬丸治さんのサイト(http://homepage3.nifty.com/inumaru/)を読んだら、気持ちがだいぶ前向きになってきた。