続・歌舞伎座夜の部日記

目が覚めてラジオのスイッチを入れてみたら、「音楽の泉」が終わろうとするところ。モーツァルトの初期シンフォニーがきこえてきたけど、すぐに終わってしまった。来週はショスタコーヴィチシュニトケの室内曲だということを知ったあとでまたもや寝入ってしまって、次に目が覚めたのは正午過ぎ。やっとのことで起き出して、のそのそと外出。しょうこりもなく京橋図書館へ出かけて、本を何冊か借りて、タリーズでコーヒーを飲んでようやく少しだけ目が覚めてきた。「鴎外全集」の月報をホクホクと借りたのだったが、目当ての石川淳三木竹二に関する文章が綴じられてなくて、別の図書館へ出直さないとなあとがっかりしたものの、ペラペラめくっているうちになんとなく気持ちがウキウキしてきて、あちこち拾い読み。次にめくったのは、川尻清潭の『名優芸談』。十一代目仁左衛門が目当てだったのだけれども、六代目菊五郎のところをまっさきに読んだ。『魚屋宗五郎』のくだりになったところで時間になった。歌舞伎座の夜の部を思いがけずもう一度見物できる運びとなって、わーいと歌舞伎座へ。こんなに嬉しいことはない。場内でお会いした id:kanetaku さんより、野口冨士男著『風のない日々』(文藝春秋刊)をいただいた。帰宅後、寝床で『鴎外全集』所収の「椋鳥通信」を眺めてなんとなく気分にひたっているうちに目がトロトロ、起床から12時間たらずで就寝という事態に。今日は、劇場の椅子に座っていた時間だけはパチッと目が覚めていた。

(あとで追記、の予定)