文化生活一週間 #29

今週のお出かけメモ

  • 浅草松屋の古本市のあと「めぐりん」に乗る

雨降りの連休最終日、浅草松屋の古本市へ出かける。混み具合(というか空き具合)がちょうどよくて、目に映る本もなかなかいい感じ。気持ちよく棚をめぐる。と、めぐっているときはそこそこたのしんでいたのだけれども、いざ買い物となると、残念ながら今回は「おっ」というようなものには特には遭遇できず。

19歳の戸板康二の投稿論文が掲載されている小村雪岱表紙画の「演芸画報」(昭和9年8月)、何年も前から持っているけど状態がいいのでもう1冊買っておこう、とっくに持っていそうでまだ持っていなかったすでに図書館で借りて読了済みの神吉拓郎『たべもの芳名録』文春文庫版、やっと買えてよかった、河出新書戸板康二『舞台の誘惑』(昭和31年第4刷)、改版は今日まで未見だった串田孫一デザインのカヴァーがかかっている、210円だし買っておこう、その串田孫一があとがきを書いている森赫子『女優』の帯に戸板康二が文章を寄せていることは前から知っていたけど300円なのでこれを機に買っておこう、すでに持っている帯なし『女優』(去年の一箱古本市で200円で入手)は人にあげよう、……といったようなテンションの低い買い物に終始してしまった。


松屋前のバス停から、めぐりんバス(http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000020/012353.html)に乗る。とある休日に浅草から「めぐりん」に乗ってカフェバッハ(http://www.bach-kaffee.co.jp/)に行きたい! と、ここ1年以上も思い続けていて、宿願かなってやれ嬉しや。大はしゃぎしつつ、のんびり車窓を眺める。

と、すっかり遠足気分で車窓を眺めて浮かれているうちに、うっかり降りるバス停を失念してしまい、でもまあいいやと、バスに夢中になっているうちに、ふたたび雨がザアザア降ってきた。カフェバッハ(最寄りの停留所は東浅草二丁目、とあとでメモ)は後日のたのしみにとっておこうとふたたび浅草にもどる。なにをしているのだろう、わたしはと、結局いつものローヤル珈琲店に行く。